柴又慕情
Tora-saan kenangan
広沢先輩の入れ込んだ寅さんに触発されて久しぶりに近くの柴又に出向いた。氏は渥美清の「男はつらいよ」と西田敏行の「釣りバカ日誌」から受けた感想を書いたもので、寅さんの全49本シリーズは複数回見ているという入れ込みようだが、釣りバカにはそれほど釣られないということで、小生も全く同じ感想である。お互いサラリーマン生活を終えて、同じサラリーマンである釣りバカの方に共感があるはずだがどうしてであろうか。小生の場合は、釣りバカはサラリーマン生活のいい加減さやぜいたくな遊びに反発するものがあり、むしろ寅さんの方には毎日の生活への必死さがある。まっすぐに受け止めて精一杯生きる姿であるが、今はそれに、見たくとももう見れないという懐かしさが加わる。本当にいなくなると寂しさ一入である。
あいにく晴れてはいないが雨に降られることもなく程よい人出で外国人はゆったりした欧米系の人ばかりで歓迎の心も沸く。
帝釈天では、宗派日蓮宗のご本尊の他に、庭にある3人の童子像に未だ小さい孫たちの健やかさを祈る。
似たような心惹かれるお店は沢山あったが、寅さんの団子屋「とらや」にはいり、寅さんが上り下りした2階の階段を見ながら天丼生ビールは旨かった。
今週末は帝釈天祭りをやってるそうだ。題経寺の見所やミュージアムも見学に漏れてしまったので又行こう。